各界の読書家が実践している、多種多様な読書法をまとめた一冊です。 著者によって真逆の読書スタイルを推奨していたりするため、「結局どの読み方が正解なのか?」という答えはないのですが、それでもこういった本を読むことを無駄だとは思いません。 いろいろな読み方を知っているからこそ、シチュエーションに応じて最適なアプローチを選択できるようになるからです。 次のような読書テクニックは細かいことだけど参考になります。
- キリの悪いところで中断する — 通勤や食事中のスキマ時間に読む際、あえて中途半端なところで止めた方が記憶に残りやすい
- 躊躇なく読み返す — 脳のワーキングメモリーは思っているより容量が小さいため、前のページに戻って確認することを恥じる必要はない
- リアル書店に行く — オンラインよりも思いがけない本と出会う可能性が高い
- 購入した本は平置きする — 本棚に収納すると「読んだ気」になってしまう
- 完読にこだわらない — 読書により衝撃を受けて「精神的な組み替え」を起こすことが重要
- 無目的で読む — 目的を持たずに何でも読んでみればいい(人生も同じで目的がなくても色々やってみればいい)
読書術に関する本を読むと、読書自体のモチベーションも出てきます。 一方で、読む本に偏りが出ないようにすることは常に意識しておきたいところです。 例えば、今読んでいる本を以下のようにカテゴリー分けしてみると、バランスの取れた読書ができているかどうかを確認できます。
- 実用書 — 技術書、ビジネス書、ハウツー本など、スキルアップに直結する書籍
- 趣味・娯楽 — 自分自身の趣味に直結していて純粋に楽しめるもの
- 文学作品 — 小説(フィクション)でいろいろな世界観や価値観に触れる
- 教養 — 政治・経済、科学、歴史、美術、エッセイ、哲学、伝統文化など、幅広い知識を得られる書籍
本棚にある本をこのようなカテゴリー別に並べてみるのも面白いかもしれません。