まくろぐ
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『仕事は楽しいかね』デイル・ドーテン の続きです。

感想

★★★★★ 5/5点。

本作では優れた上司になるための話が物語り風に進んでいきます。 前作と根本的な考え方は同じで、部下に変化のための自由、チャンスを与えることで魅力的な職場にするといったことが書かれています。 部下を持つような立場になったら、定期的に読み返して元気をもらいたい本です。

抜粋&メモ

  • きみの求める答えは「仕事をしない」ということではないと思う。必要なのは、人と人との「結びつき」を仕事に取り入れることなんだ。
  • 「ほんもの」の部下とは、管理される必要がなく、上司にいい仕事をさせ、部署全体をより高いレベルに引き上げるような部下だ。
  • きみに必要なのは「最強の逸材」、つまり独創的な考え方をする人、独立独歩のできる人だ。同僚はもちろん上司のことも向上させる人。新たな行動規範を打ち立てる人。
  • 「ほんもの」の上司と「ほんもの」の部下は、同じものを職場に求めている。自由(管理がない、平凡でない、愚か者がいない)、変化、チャンス。
  • 「ほんもの」の上司と部下は、互いを管理の苦痛から解放している。
  • 優れた上司の仕事は、魅力的な職場環境をつくることだ。
  • 事務用品で有名な 3M(スリーエム)社の「15パーセント・ルール」。社員は好きなプロジェクトを自分で選び、勤務時間の15%をそれに充てるんだ。このプログラムなら「我が社は並みの職場とは違います」と言っていることになる。
  • 「カジュアル・フライデー」ではなく「フォーマル・マンデー」という日を設けた。週に1日だけ、社員はカジュアルな服装ではなく、昔ながらの背広にネクタイという格好をするんだ。
  • 優れた上司のもとで働き始めた人間ははっきりと知る。給料よりももっと大切なもの、つまりチャンスと変化が得られることをね。
  • 優れた上司は規則ではなく高い規準を決める。些細なことには寛大に、重要なことには細心に
  • ウェルカーはすぐに隊員たちのところへ行き、砲撃の準備を八分以内に完了する方法を考え出せ、と命令した。彼はその方法を教えなかった。ただ規準を定め、どうすればいいのかは部下たち自身に考えさせた
  • 優れた上司はお役所的な体制の外でどう仕事をすべきかを知っている。
  • 優れた上司は答えを教えず、質問を投げかける。部下に答えを見つけさせることのほうが、答えそのものより大切である。
  • 変化は冒険だ。しかし試みならやり直しがきくし、ちょっと無謀なことだってできる。私は、新しいプロジェクトは試みと位置づけて、試験的なことを少し含めるようにしていった。
  • 部署の管理をうまくやるには、一日中、二つの質問をするだけでいい。もっといい方法はないか?これがきみにできる最善のことか?
  • ロータスを扱っているかどうかを尋ねた。何軒のかの店は「はい、やっています」としか答えなかったが、ある店はこう答えた。「もちろんですとも。私どもは輸入車を専門に扱っています。」「はい」のひとことですませるより、ずっといい答えが必ずある。
  • 上司が間違いを認めることがわかれば、上司に対して意見を述べるのはそうするだけの価値のあることだと思うはずです。そして上司が変わることがわかれば、彼らも変わります。
  • 優れた部下は、問題が起きたり混乱しているときにこそ、素晴らしい力を発揮する。彼らのおかげでみんな落ち着きを取り戻す。彼らの自身が伝わるのだ。
  • 仕事選びの大切な基準は「いまより幸せになれること」なんだ!
  • 彼は「うちに来て手伝ってくれ」とは言わず、「あなたが、ほしいものを手に入れるお手伝いをしよう」と言った。
  • 私は優秀なアシスタントが辞めるのを許すのは間違いではないかと思ったが、代わりとなる人材のリストがあれば、部下の転職にもずいぶん手を貸しやすいだろうと考え直した。
  • スカウトのプロセスは、単に大勢の人と知り合いになることじゃない。優秀な人たちの仕事をよく知ることなんだ。
  • 上司が部下に与える時間や気配りは、上司自身に返ってくるんだ。クビにする人たちを敵にまわすのではなく、彼らと同盟を結ぶわけだから。
  • 単なる友だち関係なら一時的ということもあるだろうけど、同盟関係は何があっても壊れることはない
  • 優れた上司を選べば確実に才能を伸ばしていける。そして、自分が仕事をしていく上で、大切な役割を引き受けてくれる生涯の同志を得られるんだ。
  • 会社を去った人も、あとに残っている人たちのことなんか思い出すこともない。だけど、本当に優れた上司は本当に優れた部下のことを決して忘れないし、連絡も絶やさないものなんだ。
  • いくつかの試みを1、2週間以内に実行できそうだと思った。また、こうした試みに積極的に取り組んでくれそうな部下としぶる部下を、見きわめることもできた。
  • 彼らがどういう人間かを知るだけではだめで、自分がどういう人間かを彼らに知らせる必要があるってことだからね。
  • 私の部署で何か話をしてもらえないか頼んでみようと思います。部下のためにいろんな人を招いて「弁当を食べながらの勉強会」をやっている人ですし、きっと来てくれると思うんです。そうすれば、私たちの試みのことを詳しく知ってもらえます。

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