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よりよい人生を送るためには、日々どのように考えて過ごせばよいのでしょうか?

この本には、シンプルだけど大切な考え方が 52 の思考法としてまとめられています。 幸せって何なのか、成功って何なのか、それを手に入れるためにはどうしたらいいのか、といった人生の根底となる部分から、ストレスを減らして心地よく生きるための具体的な方法まで、学術研究から導き出された根拠をもとに学ぶことができます。 大学生から社会人くらいの人におすすめしたい本です。

まとめメモ

下記は個人的に大切だと思ったところをピックアップしたものなので、52 の思考法はすべては列挙してません。 詳しくは書籍で読んでね!

考えるより、行動しよう

  • 考えているだけではそれ以上進めない。行動に移すこと。
  • 他人の行動に コメントするだけの人が多い のは、考える方が簡単だからだ。

なんでも柔軟に修正しよう

  • より重要なのは、スタートの条件設定ではなく、スタート後の修正技術 である。
  • 早く初めて、早く軌道修正 できる人の方がうまくいく可能性が高い。
  • 「計画そのものに価値はない。計画し続けることに価値がある」 ─ ドワイト・アイゼンハワー(元・米軍司令官、大統領)
  • よい人生とは何か?
    • ◯ 修正を繰り返すことで初めて手に入れられるもの
    • × 一定の決まった状態

大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう

  • 少ないサンプルの中から最適なものを選択できる可能性は低い。
  • 常にオープンな姿勢で、偶然が与えてくれたものをすべて試す ようにしよう。
  • いろいろな本を読もう。小説でたくさん疑似体験 しよう。

支払いを先にしよう

  • 起きた出来事は変えられないが、その捉え方は自分で変えられる(メンタル・アカウンティング、心の会計、心の錯覚)。お金を盗まれたのであれば、貧しい人を救ったんだと考える。 
  • 自分への寄付用口座に一定額をプールしておき、罰金などはそこから払うようにする。これは想定通りの支出だと考える。
  • ホテルの料金は前払いすることで、記憶に残る最後(ピークエンドの法則)を支払いで終わらせずに済む。
  • 行列で待っているときにイライラしない。イライラは心と体を蝕む。自分で余計なストレスを抱え込まなければ、人生は長くなる。
  • 大きな事故にあった人は、ただ生きているだけで尊いと感じ、すべての出来事が愛おしいと考える。これは究極のメンタル・アカウンティングである。

簡単に頼みごとに応じるのはやめよう

  • 頼みごとをつい引き受けてしまうのは、「互恵的利他主義」「≒ 囚人のジレンマにおけるしっぺ返し戦略」からくる生き物の本能的な反応である。
  • 人生を豊かなものにしたいなら、チャーリーマンガーが実践する「5 秒ルール」を身につけた方がいい。頼みごとをされたときに、その無理な要求を検討する時間はきっかり 5 秒とする。ほとんどの答えはノーになるはずだ。

戦略的に「頑固」になろう

  • 柔軟を褒め称えるのはやめよう。優柔不断な決断は、不満を募らせ、疲れがたまり、気づかないうちに目標から遠ざかってしまう。
  • 重要な事柄、長期的な目標に対しては、頑固の姿勢を貫く方がうまくいく(誓約の下に生活する)。
  • 「週末は徹底的に仕事をしない」 ─ クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』 の著者)
  • 「事後交渉は受け付けない。最初の提示価格がすべてだ」 ─ ウォーレン・バフェット

好ましくない現実こそ受け入れよう

  • 失敗したときに、ありのままを受け入れ、そこから学習する たびに人生は向上する。
  • 失敗の原因を突き止め、完全に取り除く。そうしなければ、あなたは同じ失敗を繰り返す。

必要なテクノロジー以外は持たない

  • 本当は必要ないものを排除すること。特にテクノロジーに関しては、このルールがぴたりと当てはまる。

幸せを台無しにするような要因を取り除こう

  • ダウンサイドを取り除けば、アップサイドは自然に姿を表す。勝つことではなく、負けないことが大事。
  • 何が人間を幸せにするかを突き止めるのは難しいが、逆に幸せを損なうものは明らかである。
    • アルコール依存、麻薬、慢性的なストレス、騒音、長い通勤時間、嫌な仕事、失業、不安定な結婚生活、自分への過度な期待、貧困、借金や経済的依存、孤独、愚痴っぽい人たちとの付き合い、評価を気にしすぎること、他人と比較されること、被害者意識、自己嫌悪、慢性的な睡眠不足、怒りや嫉妬。
  • 「私たちはただ賢くあろうとする代わりに、愚か者になるのを避けているだけだ」 ─ チャーリー・マンガー

謙虚さを心がけよう

  • 幸運に恵まれたことへの感謝の念を忘れないこと。感謝の気持ちは人を幸せにしてくれる

ものごとを全体的にとらえよう

  • フォーカシング・イリュージョン」に惑わされない。
  • 特定の要素に意識を集中してしまうと、それが人生に大きな影響を与えていると感じてしまう。自分の人生をできるだけ距離を置いて見ること。
  • お金がたくさんあることが幸せなのか?住む場所が変わったら幸せなのか?

買い物は控えめにしよう

  • 私たちは「モノ」が与えてくれる幸せの効果を過大評価し、「経験」が与えてくれる幸せの効果を過小評価している
  • あなたの所得が貧困ラインを超えて金銭的な余裕ができたら、よい人生を手に入れられるかどうかは「お金以外の要素」で決まる。本当の成功は、経済的な成功とはまったく別のところにある

自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう

  • ウォーレン・バフェットの「能力の輪」の話。
    • 人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとてもよく理解できる。だが「輪の外側」にあるものは理解できない、あるいは理解できたとしてもほんの一部だ。
    • 自分の「能力の輪」を意識しながらキャリアを気づくことは、いい人生を送るためのコツのひとつだ。

静かな生活を大事にしよう

  • 多くの人々は、よい人生には冒険や旅行や引越しや、さらには人生の絶頂期がつきものだと思い込んでいる。だが、人生は、静かな方が生産性が高い
  • せわしなく動き回るのを控え、何事にも落ち着いて、長期的に取り組むこと。

天職を追い求めるのはやめよう

  • 「明日こそはノーベル文学賞をもらえるはず」と考えるより、「今日は少なくとも 3 ページは書こう」と考える方がずっと健全だ。
  • 「得意」で「好き」で「評価される」ことを仕事にする。

SNS の評価から離れよう

  • 自分で何かを成し遂げたり、胸を張れるような生き方 をすることに注力した方がいい。
  • 一番大事なのは、あなた自身がどう判断するかだ

目標を立てよう

  • 目標を必ず達成できるとは限らないが、はじめから目標そのものがなければ何も達成できない
  • 人生の目標」の意味はきわめて大きい。
  • 人が幸せを感じるかどうかは所得の額によって決まるのではなく、目標を達成できたかどうかで決まる。
  • 目標はわざと少し曖昧にしておいたほうがいい。

「現在」を楽しもう

  • 「いま現在の経験」を存分に楽しもう。夕日を写真に撮るより、夕日そのものを楽しんだほうがいい。
  • すばらしい瞬間を積み重ねてできた人生は、たとえそれらの記憶が残らなくてもすばらしい人生に違いない

本当の自分を知ろう

  • 本当のあなたを知りたければ、日記をつけること
  • 何年も前の自分が書いたことをときどき読み返してみると、きっとその内容に驚くに違いない。あなたの矛盾や欠点や闇の部分も含め、できるだけありのままの自分を見つめるのも、よい人生にするための条件のひとつだ。

楽しさとやりがいの両方を目指そう

  • 幸せの基盤は、楽しいことと意義のあることの組み合わせだ。どちらか一方に偏ってはいけない。楽しいことと意義のあることを交互に繰り返すなど、バランスのよい配分を心がけよう。

自分を守ろう

  • 自分の中にある「信念」を外に向かって発信 しなければ、あなたは次第に、操り人形になっていく。

不要な心配ごとを避けよう

  • 恒常的な不安感は慢性的なストレスにつながり、私たちの寿命にまで影響を与える。
  • 私たちは客観的に見れば、不安を覚える必要性など何もないことに不安を抱える。
  • 具体的なアドバイス:
    1. 心配事を書き下す
    2. 保険をかける
    3. 仕事に精神を集中させる

性急に意見を述べるのはやめよう

  • 軽率に意見を述べる頻度が少なければ少ないほど、あなたの人生は向上する。
  • あなたが述べる意見で本当に重要なのは、ほんの 1 パーセント程度である。
  • 本当に「自分の意見」をつくりあげたいときは、落ちついて、自分の考えを書き出してみる とよい。

「精神的な砦」を持とう

  • 幸運は脆くはなかく、永遠に続くものではない。幸運はあなたに一時的に貸し出されただけのもので、いつまた取り上げられてもおかしくないのだと思うこと。遅くとも、死ぬ時にはすべて失ってしまうのだから。
  • あなたの思考や、思考の道具や、不運や損失や状況の悪化に対する精神的な対処法だけは、誰もあなたから取り上げられることはない。
  • 幸せはあなたの「精神的な砦」の内側にある。ポルシェのコレクションに精を出して物質的な充実を図るより、砦の内側を充実させよう。

嫉妬を上手にコントロールしよう

  • 嫉妬は、あらゆる感情の中でもっとも無意味で役に立たない有害な感情である
  • 「嫉妬に対する対処法」は自然と明らかである。他人と自分を比較するのを一切やめてしまえばいい
  • 謙虚さは、世の中のためになる。成功した後の最大の課題は、その成功について口をつぐんでおけるかどうかだ。

注意の向け方を考えよう

  • あなたがどこに注意を向けるかで、あなたが幸せを感じるかどうかが決まる
  • あなたの意識は常にあなたが注意を向けている場所にある。どこに注意を向けるかを意識したほうが、人生は豊かになる。

読書の仕方を変えてみよう

  • 2 度読んだときの読書効果は、一度しか読まないときの倍どころではない。もっとずっと高くなる。一読後に記憶に残るのは 3 パーセント程度だが、2 度読めば 30 パーセントにまで増える。
  • 30 歳を過ぎたら、人生の残りの時間を出来の悪い本に費やすのはもったいない。

「心の引き算」をしてみよう

  • すばらしい出来事についてただ考えるより、「心の引き算」のほうが幸福度を上げる効果がはるかに高い。まだ持ってないものについて考えるよりも、いま持っているものを持てていなかった場合、どのくらい困っていたかについて考えたほうがいい。
  • バルセロナオリンピックのメダリストを対象に行われた調査では、「銀メダル」を獲得したメダリストは、「銅メダル」を獲得したメダリストより、幸福度が低かった。
  • ピアノを弾いているのに、その音が聞こえない状態を想像してみるといい。「心の引き算」をすれば、あなたはピアノの音も思う存分楽しめるようになるはずだ。

相手の立場になってみよう

  • 役割を交換すると、ほかの方法よりずっと効率よく、迅速に、コストをかけずに相互理解が可能になる。
  • だから、小説を読もう。できるだけたくさん、それもできるだけ質の良いものを。

専門分野を持とう

  • 石器時代には、人間は「多才」でなければ生きられなかった。いまでは「スペシャリスト」でなければ生きられず、「多才な人」にはチャンスはない
  • 一般的な教養は、驚くほど急速に、利用価値がなくなってしまった。
  • 少数の勝者が市場の利益のほぼすべてを手中にし、残りの大多数は、市場の隅でなんとか生きていける程度の収入しか得られなくなってしまった。

軍拡競争に気をつけよう

  • 軍拡競争に巻き込まれないよう気をつけよう。ひとつひとつ軍備を拡張していく過程は有意義に思えるので、渦中にいる本人が起こっている事態に気づくのはなかなか難しい。
  • よい人生を手にしようと人々が競い合っている場所で、よい人生は見つからない。

組織に属さない人たちと交流を持とう

  • 組織に属さない人たちは、その内部にいる人たちよりも迅速に行動できるため、早く結果を出せることが多い。
  • それでも、どの組織のメンバーでもない「完全な部外者」にはならないほうがいい。属する組織を持たないと、社会があなたを拒絶しようとする。
  • 少なくともあなたの「片方の足」は、社会の組織の中にしっかりと固定しておくこと。その上で、「どの組織にも属していない人たち」と交友関係を結べばいい。その際は、社交辞令ではなく、心の底から彼らの仕事に関心を持つこと。

世界を変えるという幻想を捨てよう

  • 「私たちには、たまたまタイミングよくその場所にいた聡明な人物を、褒め称えすぎる傾向がある」 ─ 『進化は万能である』 マット・リドレー(イギリスのサイエンス・ライター&政治家)
  • 「マルティン・ルターは宗教改革をもたらしたことになっている。だが、宗教改革はいずれにせよ起きていただろう。ルターがいなければ、ほかの誰かが改革していたはずだ」 ─ モンテスキュー
  • 歴史を作った人物などいないのだ。
  • 「偉人」崇拝をしないのも、よい人生の条件のひとつである。いうまでもなく、あなた自身が「偉人」になれるかもしれないなどという幻想を抱かないようにすること。

自分の人生に集中しよう

  • あなた個人が世界に与えられる影響は、きわめて小さい。
  • あなたが、本当に重要な役割を担っているのは、あなた自身の人生に対してだけだ。
  • 「外の世界」ではなく、「自分の内側」に意識を集中させよう。
  • 自分の内側はコントロールできても、常に偶然の要素が働く外の世界に対しては、私たちは力を持たない。お金や、権力や、人気といったものを、自分でコントロールするのはほぼ不可能だ。それなのにそうしたものに重きを置いていると、それらを失ったときにひどく動揺してしまう。
  • 「内なる成功」に向けて努力して、いますぐに人生を充実させたほうがいい。

Think シリーズ紹介

ロルフ・ドベリ氏は、Think clearly の他にもいくつか Think シリーズを出しています。 思考法のバイブル として手元に置いている人も多いみたいですね。

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