LINE に Messaging API チャネルを作成する
自作したチャットボットアプリを LINE から「友だち」として見えるようにするには、まず LINE 側に「プロバイダー」を作成し、そこに「Messaging API チャネル」を追加する必要があります。 この Messaging API チャネルは、LINE アプリから「友だち」として見える単位だと考えればよいでしょう。
LINE に開発者として登録する
LINE のプロバイダー登録作業などは、下記の LINE Developer Console から行うことができます。 初めてアクセスする場合は、開発者としての登録を求められるので、LINE アカウントでログインして開発者情報を入力してください。
プロバイダーを新規作成する
LINE に開発者登録できたら、新規プロバイダー作成 のボタンを押して、プロバイダーを作成します。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-001.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-001_hu0cf582bc566914312a5c12b409708a4a_41528_700x0_resize_box_3.png)
Messaging API チャネルを追加する
プロバイダーの作成が終わったら、そこに Messaging API チャネル を追加します。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-002.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-002_hu70003b0be4bebb71f34dbae490986ab3_44481_700x0_resize_box_3.png)
チャネルの作成時には、アプリアイコンやアプリ名を自由に登録することができます。 アプリ名は一度設定すると 7 日間は変更できないようなので慎重に決めましょう(アイコンは 1 時間経てば変更できます)。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-003.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-003_huf8cb65371316ce4b68cec2e041b6a5f1_51806_500x0_resize_box_3.png)
下のように、プロバイダー上に Messaging API チャネルが追加されていれば OK です。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-004.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-004_hu9658d515bdd1505365f5b707ca132d42_28183_500x0_resize_box_3.png)
スマホの LINE に友達登録する
Messaging API のチャネルを選択し、チャネル基本設定 タブを見ると、LINE アプリ用の QR コードが見つかります。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-005.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-005_hu4628e0db5e99fd36590099f3646b9884_33771_500x0_resize_box_3.png)
この QR コードを LINE アプリのカメラで読み取ることで、チャットボットを友達追加することができます。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-006.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-006_hue80bc9cdbc786325ee0c84e1e61d3d03_75608_200x0_resize_box_3.png)
ただ、まだボットアプリ本体(自分で作成したボット実装)には接続していないので、話しかけても何も返答してくれません。 下記のようなテンプレートメッセージだけが表示されます。
メッセージありがとうございます。 申し訳ございませんが、このアカウントから個別に返信することはできません。 次回の配信をお楽しみに。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-007.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-007_hua61d3d7d2022fada0bd97161dd6994a1_68055_200x0_resize_box_3.png)
LINE のチャネルを Azure 上の自作ボットに接続する
LINE の Developer Console から Messaging API チャネルを作成すると、LINE アプリからチャットボットが見えるようになります。 ただし、この時点では何も頭脳を持たない空っぽのボットです。
この Messaging API チャネルを、自作したボットアプリ(Azure 上にした配置したプログラムなど)に接続することで、LINE アプリと自作したボットとの間で会話できるようになります。
LINE チャネルから接続用の情報を取得する
Azure の Web アプリボットのチャンネルとして LINE を登録するには、LINE 側で生成された チャンネルシークレット と、チャンネルアクセストークン が必要です。 先ほど作成した LINE の Messaging API チャネルのページを開き、チャンネル基本設定 のタブを選択するとこれらの値を確認できます。
アクセストークンが表示されていない場合は、再発行 ボタンを押すと表示されます。
Azure 上の Web アプリボットに LINE を接続する
LINE 側のチャンネルシークレットと、アクセストークンを確認したら、Azure 上のチャットボットアプリを開き、チャンネル → LINE を選択します。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-010.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-010_hu75e1e8fadad94b70c36573a4ce17afcd_57471_600x0_resize_box_3.png)
LINE の資格情報を入力 というセクションに、LINE 側で発行された チャンネルシークレット と アクセストークン をコピペしてください。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-011.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-011_hudbec142077def3ff0c2eaab5b3226dd2_50554_600x0_resize_box_3.png)
最後に、LINE との双方向通信を行えるようにするために、上の図の緑枠で表示された Webhook URL を LINE 側に登録する必要があります。 URL をコピーして、下記のように LINE 側のチャンネル基本設定のページで、Webhook URL を設定し、Webhook 送信 を「利用する」に変更します。
![/p/asuzg7k/connect-to-line-012.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-012_hu6e5f55c46dac66aef898b5c0532f2e4e_43851_600x0_resize_box_3.png)
これで、LINE アプリと、自作したボットが繋がります!
![/p/asuzg7k/connect-to-line-013.png](../../p/asuzg7k/connect-to-line-013_hu4d87cc7aa365be33cb016609ede8a488_89530_200x0_resize_box_3.png)
あれ?「返信することはできません」の自動応答メッセージがまだ出たままですね。 この自動応答メッセージは、LINE の チャネル基本設定 の 自動応答設定 からオフにすることができます。
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