GraphQL スキーマで定義する型には、Python の docstring と同様のフォーマットで description というドキュメントを付加できます。
description は型の直前、あるいはフィールドの直前に、3 つのクォート ("""
) で囲む形で記述します。
GraphQL スキーマ内の description はただのコメントではなく、その型のプロパティとして扱われ、GraphiQL などの各種ツールがその情報を参照して利用します。 GraphQL スキーマの型名やフィールド名だけで表現できる情報は限られているので、ほぼすべての型、フィールドに対して description を設定するのはよいプラクティスです。 下記は GitHub の GraphQL API のスキーマです。 description の記述方法の参考になります。
description の記述には Markdown(CommonMark 形式)が使えるようになっていますが、様々なツールから参照されることを考えると、あまり複雑な装飾はしない方が無難ですし、通常はそれで十分です。
フィールド変数を等幅フォントで表示するために、バッククォート (`
) で囲んでおくくらいはやっておくとよさそうです。
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