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『外国語上達法』千野栄一

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ポイントメモ

  • はじめに
    • 決して忘れていはいけない忠告「忘れることを恐れるな」。
  • 目的と目標
    • 「なんでこの外国語を習うのか」ということを明確にする。
    • 必要とする量だけ学習する。
    • どの言語を三拍子揃った言語にし、どの言語を受け身な読めるだけの言語にするかをよく考える。
    • 本を読んで理解が出来ればいい言語を、書いたり話したりできるようにするのは、無駄な努力である。
  • 必要なもの
    • 外国人に日本語を教え、かわりにその外国語を学ぶというのはよく聞くが、そうやっても上達しないのはお金を使っていないから。
    • 1日に6時間ずつ4日やるより、2時間ずつ12日した方がいい。
    • 覚えなければいけないのはたったの2つ「語彙と文法」。
    • まずは単語を知らなくては駄目。
    • 次の3つが揃っているのが望ましい「いい教科書」「いい教師」「いい辞書」。
  • 語彙
    • まず何はともあれ、やみくもに千の単語を覚えることが必要。
    • 千の単語を覚えるのに辞書を引くのは無駄。辞書を使うのはもっと後のことで、この段階ではすでに訳のついている単語を覚える。
    • 千語習得の時間は短くなければならず、そこで十分に時間をとれるときに新しい言語を学び始めるように計画する。
    • 確実な500語は、不確実な2000語より、その言語を習得するのに有効である。
    • 頻度数の高いものから覚えるべき。
    • 大体どの言語のテキストでも、3000語覚えれば、テキストの90%は理解できる。
    • 頻度数の高い語は原則として短い。短い語はなるべく覚えた方がいい。
  • 文法
    • 母語と外国語ではどこが違うかに細かく気を配れる人にとっては、文法はとても面白い分野である。
    • 文法は補助手段であり学習の目的ではない。
    • 多くの人が必要とするのは文法の基礎的知識である。
    • 黒枠に入っている変化表は全部覚えなければならない。
    • 1冊の学習書の中の変化表を全部切り抜いてビッシリ張り直すと、大体10ページくらいになる。
    • 最初の1、2ヶ月のうちに、この10ページを徹底的に覚える。そして何度も繰り返す。
    • 不規則変化するものは、基本語彙であり、頻度数が高く、この表も重要である。
  • 教科書
    • 語学書は薄くなければならない。とりわけ、初歩の学習書はそうである。
    • 新しく出て来た単語が、次の課で再び登場するようなテキストがいいテキストである。
    • 関係のない文を集めているテキストより、1つのテーマで貫かれているテキストがよい。
    • 例文はそのまま実際に使ってもいい文からのみできているべきである。
  • 辞書
    • 辞書を上手に使うには、編集主幹のはしがき、編集の方針、使い方の指示を必ず読む。少しのスペースの中に編集者の血の滲むような思いが込められている。
    • 自分の程度にあった学習辞典を見つけるのは、語学攻略の大事なポイント。
    • 学習辞典に出ていない単語に出会ったら、その単語は当分覚えなくていいと思うべき。
  • 発音
    • 後になってよくない発音を矯正するのは、困難というより不可能に近い。
    • 発音に関しては初めが肝心である。
  • レアリア
    • チェコ語に「レアーリエ」(reálie) という語があり、「ある時期の生活や文芸作品などに特徴的な細かい事実や具体的なデータ」という説明がついている。
    • 「レアリア」の知識が、外国語の上達にとってはとても大切。
    • 英語を母語として話す人なら当然知っていることを、外国語として英語を使う人は知らないことがある。レアリアはこの差を補っていこうとするもの。
    • 人名にせよ地名にせよ、固有名詞はその最たるもので、それらを知っているか知らないかは、全体の理解に大きな影響を持っている。
    • その外国語を支えている文化、歴史、社会……という様々な分野の知識を身につけておけば、それは外国語の理解の際に、まるで隠し味のように後から効いてくる。
  • まとめ
    • 短時間ものすごく集中することより、学習を規則的に持続していくこと。
    • 繰り返しは忘却の特効薬。
    • たとえ短い時間でも毎日することが大切で、減食やジョギングと同じように少しずつでも毎日する方がいい。
    • 2つの原語より3つの言語、3つの言語より4つの言語と進むにつれて、その人の視野は複眼的になり、物事の違った面が見えてくる。ただ、その言語が使い物になることがその条件。

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