全般(mongosh で接続した後のコマンド)
コマンド | 説明 |
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db | 現在のデータベース名を表示 |
use <db> | 現在のデータベースを切り替える |
show databases (dbs) | データベースの一覧を表示 |
show collections (tables) | コレクションの一覧を表示 |
show users | ユーザーの一覧を表示 |
show log | ログの出力 |
db.stats() | データベースの統計情報を表示 |
db.<coll>.stats() | コレクションの統計情報を表示 |
db.createCollection("<coll>") | コレクションを作成(オプション指定付きで作成したいとき) |
db.getCollectionInfos() | コレクション情報を JS 配列として取得 |
db.getCollectionNames() | コレクション名の一覧を JS 配列として取得 |
ドキュメントの検索 (Find)
find の基本
コレクション内のドキュメントを検索するには、find()
メソッドの第 1 引数に検索フィルターを指定します。
find()
の第 2 引数 (project fields) では、取得するフィールドを指定できます。
基本的には取得したいフィールドに 1
を指定すれば OK ですが、_id
フィールドだけはデフォルトで取得するようになっているので、_id
フィールドが必要ない場合は明示的に 0
を指定する必要があります。
find()
メソッドには、他にもさまざまな検索条件を指定できます。
フィルターの指定方法 find()
find の第 1 引数 | 説明 |
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{ age: 10 } | age フィールド(数値)が 10 に完全一致 |
{ age: { $gt: 10 } } | age フィールド(数値)が 10 より大きい |
{ age: { $gte: 10 } } | age フィールド(数値)が 10 以上 |
{ age: { $lt: 20 } } | age フィールド(数値)が 20 未満 |
{ age: { $lte: 20 } } | age フィールド(数値)が 20 以下 |
{ age: { $gte: 10, $lte: 20 } } | age フィールド(数値)が 10 以上 20 以下 |
{ created: { $lt: ISODate("2000-01-01") } } | created フィールド(日時)が 2000年1月1日 より前 |
{ name: "ほげ" } | name フィールド(文字列)が ほげ に完全一致 |
{ name: /ほげ/ } { name: { $regex: "ほげ" } } | name フィールド(文字列)に ほげ が含まれる |
{ name: /^ほげ/ } { name: { $regex: "^ほげ" } } | name フィールド(文字列)が ほげ で始まっている |
{ name: /ほげ$/ } { name: { $regex: "ほげ$" } } | name フィールド(文字列)が ほげ で終わっている |
{ genre: { $in: ["ACT", RPG"] } } | genre フィールド(文字列)が ACT か RPG のいずれか |
{ genres: { $in: ["ACT", "RPG"] } } | genres フィールド(配列)に少なくとも ACT か RPG が含まれる |
{ genres: { $in: ["ACT", "RPG"] } } | genres フィールド(配列)に少なくとも ACT か RPG が含まれる |
{ genres: { $all: ["ACT", "RPG"] } } | genres フィールド(配列)に ACT と RPG の両方が含まれる |
{ genres: { $size: 2 } } | genres フィールド(配列)のサイズが 2 |
{ $and: [{ k1: v1 }, { k2: v2 }] } | AND 条件 |
{ $or: [{ k1: v1 }, { k2: v2 }] } | OR 条件 |
{ key: null } | key フィールドが null か undefined 、あるいは存在しない |
{ key: { $type: "null" } } | key フィールドが null (=データ型が Null) |
{ key: { $exists: true } | key フィールドが存在する |
{ key: { $exists: false } | key フィールドが存在しない |
ソート sort()
price フィールドで昇順ソート | |
date フィールドで降順ソート | |
price フィールドで昇順ソート。price フィールドの値が同じ場合は、さらに date フィールドで降順ソート。price と date の複合インデックスを張っておくと高速なソートが可能です。 |
取得件数を制限 limit()
コマンド | 説明 |
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db.<coll>.find().limit(3) | ドキュメントを最大 3 件取得 |
db.<coll>.find().sort({ age: -1 }).limit(3) | 年齢の高い順にドキュメントを最大 3 件取得 |
スキップ(ページング処理) skip()
コマンド | 説明 |
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db.<coll>.find().skip(50).limit(10) | 先頭の 50 件をスキップして次の 10 件を取得 |
ドキュメントの追加 (Insert)
コマンド | 説明 |
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db.<coll>.insertOne({...}) | 1 つのドキュメントを追加 |
db.<coll>.insertMany([...]) | 複数のドキュメントを追加 |
あるコレクションにドキュメントを追加しようとしたときに、コレクションが存在しない場合は自動的に生成されます。
実行例
ドキュメントの削除
コマンド | 説明 |
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db.<coll>.deleteOne({ 検索条件 }) | 検索条件に一致するドキュメントを 1 件削除 |
db.<coll>.deleteMany({ 検索条件 }) | 検索条件に一致するドキュメントを全件削除 |
db.<coll>.deleteMany({}) | すべてのドキュメントを削除(危険) |
db.<coll>.remove({ 検索条件 }) | remove() は MongoDB 4.0 で deprecated |
ドキュメント削除の例
// 指定した ID のドキュメントを削除
db.books.deleteOne({ _id: ObjectId('6595345d07c7966c20e44b5d') })
// 指定した価格以上のドキュメントをすべて削除
db.books.deleteMany({ price: { $gte: 3000 } })
// すべてのドキュメントを削除(危険)
db.books.deleteMany({})
ドキュメントの更新 (Update)
コマンド | 説明 |
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見つかったドキュメントを 1 件更新 | |
upsert 処理。ドキュメントが見つかったらその内容を更新。 見つからなかったら新規追加(検索条件と更新内容に指定されているフィールドが登録される) | |
見つかったドキュメントをすべて更新 | |
すべてのドキュメントを更新(検索条件なし) | |
配列フィールド内の値を置換 | |
見つかったドキュメントの内容を丸々置き換える(削除して追加するのと同じ) |
見つかったドキュメントを 1 件更新
$set
で指定したフィールドの値のみ更新されます。
$set
で指定しなかったフィールドは元の値が維持されます。
元のドキュメントに存在しないフィールドを指定すると、フィールドが追加されます。
すべてのドキュメントを更新
検索条件に空オブジェクト ({}
) を指定することで、すべてのドキュメントを更新対象としています。
$set
の代わりに $inc
を使用すると、既存の値に対して値を加算できます。
配列フィールド内の値を置換
genres
配列フィールド内の OTHER
という要素をまとめて ETC
に置換する例です。
updateMany()
の検索条件(第 1 引数)には {}
を渡すことも可能ですが、これだと genres
フィールドが存在しないドキュメントがある場合にエラーになってしまうので、上記では { "genres": { $exists: true } }
として、genres
フィールドが存在するドキュメントに対してのみ置換処理するようにしています。
スキーマの更新
コマンド | 説明 |
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db.<coll>.updateMany({}, { $rename: { oldKey: "newKey" } }) | フィールド名を変更 |
フィールド名を変更
次の例では、1 つのフィールド名をリネームしています(複数のフィールド名をまとめて変更することも可能です)。
検索条件に空オブジェクト ({}
) を指定することで、すべてのドキュメントを更新対象としています。
すべてのドキュメントが categories
フィールドを持つことが保証されていない場合は、次のように絞り込んで置換します。
集計操作 (Aggregation Operations)
db.<coll>.aggregate([...])
- データの集計操作を行います。タグやジャンルの一覧情報を生成したいときなどに使えます。
よくある集計操作を行うためのメソッドが組み込みメソッドとして提供されています (single purpose aggregation methods)。
指定方法 | 説明 |
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db.<coll>.estimatedDocumentCount() | おおよそのドキュメント数を取得 |
db.<coll>.count() | |
db.<coll>.distinct("tags") | tags フィールドに現れる値を配列で取得 |
バックアップとリストア
DB 全体をバイナリデータ (BSON) でバックアップ&リストア
DB のダンプ結果は、./dump/<db>/<collection>.bson
のようなパスに出力されます。
ユーザーに Database の書き込み権限が必要です。
コレクションを JSON ファイルにバックアップ&リストア
ユーザーに Database の書き込み権限が必要です。
インデックス
コマンド | 説明 |
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score フィールド用のインデックスを作成 | |
genre と price フィールドの複合インデックスを作成(昇順+降順) | |
title と comment フィールド用にテキストインデックスを作成 | |
全フィールド用のテキストインデックスを作成(ワイルドカードテキストインデックス) |
MongoDB のインデックスの詳細ついてはこちらを参照。