コンピューターの声で目を覚ますと、そこは狭い病室のような部屋でした。 頭がぼんやりしていて、自分が誰で、なぜここにいるのかもわかりません。 隣には 2 つのベッドがあり、男性と女性の死体が横たわっています。
まるでゲーム『Portal』のような始まり方をする、これがアンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』です。 いよいよ 2026年3月20日に映画版が日米同時公開 されますね。 そういえば、Portal クリアせずに放置してるな。
本の表紙が宇宙の絵で、1ページ目から宇宙船の構造が掲載されているので、そこが宇宙船の中であることはネタバレにもならないでしょう。 本を手に取った瞬間にわかってしまいますからね。
物語は過去の記憶を取り戻しながら、宇宙でのミッション『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が同時並行で進んでいくという構成になっています。 主人公の宇宙飛行士グレースは、自分が成すべきことを比較的早い段階で思い出すのですが、なぜここにいるのが「自分」なのか を思い出せずにいます。 そもそも自分にはここに来る意思はなかったはずなのに。 そして、終盤になってからなんとも受け入れ難い真実を思い出すことになります。
このプロジェクトは地球規模の危機を救うためのものであり、その女性リーダーであるストラットは各国の首相すらも動かせる権限を持っています。 時間的猶予のないストラットが強引に計画を進めていく様子は痛快です。 裁判官の指示すら軽くあしらってしまう笑。
話の大部分は科学的な考察や実験によって進んでいくのですが、それを映画で延々と流すのはさすがに厳しそうなので、きっと映画版は人間ドラマの方に重きを置いているのではないかと思います。 いや、人間ドラマではなく◯◯ドラマか。

