表紙の絵に騙されてはいけない漫画にランク入りです。 決してほんわかラブラブ漫画ではないのでご安心を(何を😅)。 全12巻ですけど一気に読んでしまいました。
夏目アラタが面会に来たのは、連続殺人犯の女性(真珠)でした。 重要な事実を聞き出すために獄中結婚を約束してしまい、ずるずると深みにはまっていきます。
わずかな時間しかない面会中に心理戦が繰り広げられるのですが、真珠が何を考えているのか分かりそうで分かりません。 アラタは翻弄されつつも、自分の心を見透かしてくる真珠にどんどん惹かれていってしまっていることに気づきます。
それは読者も同じなんですよね。 殺人犯のはずなのに、怖いやつのはずなのに、なぜか真珠に魅了されていく。 いやー恐ろしいですね。 だってこんな顔する人ですよ。

まるでグラップラー刃牙の筋肉描写にいつの間にか慣れてハマっているかのように、 まるでカイジの奇妙な横顔がいつの間にか気にならなくなっているかのように、 真珠の顔芸もいつの間にかクセになっているんですよね。 あーコワイコワイ。
なぜ真珠の歯はボロボロなのか、なぜ幼少期に低かった知能指数が飛躍的に上昇しているのか、なぜこんなに自信満々なのか。 ある事実が明らかになることにより、すべてがつながります。

映画化もされていたので YouTube でレンタル して見てしまいました。 終盤は漫画とは異なる展開になっていましたが、とてもよかったです。 2 時間という短い時間で 2 人の関係に深みを持たせるためには、このような話にするのが都合がよかったのでしょう。 しかし、原作とは登場人物の関係性を変えているのにうまくまとめたなあと感心しました。
