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パッチの基本 (diff/patch)

パッチファイルの作成

sample.cpp
#include <iostraem>

int main() {
    std::cout << "AAA" << std::endl;
    return 0;
}


ew/sample.cpp
#include <iostraem>

int main() {
    std::cout << "BBB" << std::endl;
    return 0;
}

例えば、上記のような sample.cpp の内容を new/sample.cpp に変更するためのパッチファイルを作成するには、次のように diff コマンドを実行します。

$ diff -u sample.cpp new/sample.cpp > sample.patch

-u オプションは unified diff 形式で差分を出力することを示しています(他の形式でも出力可能ですが、patch 用のパッチファイルを作成するときは、ほとんどの場合 unified diff 形式が使用されるようです)。

これで、次のようなパッチファイルが生成されます。

sample.patch
--- sample.cpp  2007-05-11 20:36:13.265625000 +0900
+++ new/sample.cpp      2007-05-11 20:26:31.875000000 +0900
@@ -1,6 +1,6 @@
 #include <iostraem>

 int main() {
-    std::cout << "AAA" << std::endl;
+    std::cout << "BBB" << std::endl;
     return 0;
 }

差分を表示している各行の 1 文字目は次のような意味を持っています。

  • + … 追加される行
  • - … 削除される行
  • space … 変化しない行

変化しない行の情報を含めることにより、パッチを当てるときに、前後関係を考慮しながら処理できるようになります。 FreeBSD の diffman ページにも、パッチ作業をうまく働かせるために、この変化しない行が必要であることが明記されています。

パッチファイルの適用

作成したパッチファイルを適用するには、対象のファイルがあるディレクトリへ移動し、以下のように実行します。

$ patch < sample.patch
patching file sample.cpp

パッチを適用する前のファイルをバックアップしておきたい場合は、-b オプションをつけて patch コマンドを実行します。

$ patch -b < sample.patch
patching file sample.cpp

sample.cpp が修正されると同時に、バックアップファイルとして sample.cpp.orig が生成されます。

ディレクトリ単位での diff/patch

ディレクトリ内のファイルをまとめての diff を取る

$ diff -urN old_dir new_dir > hoge.patch

-r オプションでディレクトリを再帰的に検索、-N オプションで削除、追加されたファイルについても diff を取るようになります。

ディレクトリ内のファイルにまとめて patch を当てる

変更対象のファイルのあるディレクトリに hoge.patch を置いて、そこで次のように実行します。

$ patch < hoge.patch
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