Graphviz のインストール
PlantUML は図の生成のために内部で Graphviz の dot コマンドを使用するので、先に Graphviz をインストールしましょう。
ここでは、上記のサイトから ZIP ファイル graphviz-2.38.zip をダウンロードし、展開してできた release ディレクトリ内のファイル群を C:\app\graphviz-2.38 というディレクトリ内に配置するとします。
Graphviz に含まれる dot コマンドのパスを環境変数 GRAPHVIZ_DOT に設定すれば Graphviz のインストールは完了です(この環境変数を PlantUML が参照します)。
GRAPHVIZ_DOT=C:\app\graphviz-2.38\bin\dot.exePlantUML のインストール
下記から plantuml.jar をダウンロードして、適当なディレクトリに配置します。
ここでは、C:\app\plantuml\plantuml.jar というパスで配置することにします。
コマンドプロンプトから、下記のように実行して、特にエラーが発生しなければ OK です。
C:\> java -jar C:\app\plantuml\plantuml.jar -testdot
The environment variable GRAPHVIZ_DOT has been set to C:\app\graphviz-2.38\bin\dot.exe
Dot executable is C:\app\graphviz-2.38\bin\dot.exe
Dot version: dot - graphviz version 2.38.0 (20140413.2041)
Installation seems OK. File generation OKplantuml コマンドを簡単に使えるようにする
PlantUML を使って図を生成するために、毎回 java -jar plantuml.jar xxx と入力するのは面倒なので、plantuml というコマンドで一発で実行できるようにします。
plantuml.jar と同じディレクトリに、下記のようなバッチファイルを作成してください。
@java -jar %~dp0\plantuml.jar -charset UTF-8 %*ついでに、UML ダイアグラムの中で日本語が文字化けしないように、-charset の指定も行っています。
最後に、上記のバッチファイルをどこからでも実行できるように、上記のパスを環境変数 PATH に追加しておきます。
PATH=%PATH%;C:\app\plantumlこれで、次のようにどこのディレクトリからでも plantuml コマンドを実行できるようになります。
C:\> plantuml -h画像ファイルとして出力する
最後に plantuml コマンドを使って、UML ダイアグラムを画像ファイルとして出力するテストをしてみます。
まず、下記のようなシーケンス図のためのサンプルファイルを作成してください。
@startuml
Alice -> Bob: Authentication Request
Bob --> Alice: Authentication Response
Alice -> Bob: Another authentication Request
Alice <-- Bob: another authentication Response
@endumlコマンドラインから下記のように実行すれば、sequence.png という名前の PNG ファイルが生成されます。
$ plantuml sequence.txtSVG ファイルとして出力する
デフォルトでは PNG ファイルとして図が出力されますが、-tsvg オプションを付けることで SVG ファイルとして出力することができます。
下記のように実行すると、sequence.svg ファイルが生成されます。
$ plantuml -tsvg sequence.txt