感想
★★★★☆ 4/5点。
事業の失敗や、離婚などを経てどん底に落ちた著者が、シンプルに考え、生きていくことの大切さを説いてくれます。モノや情報に溢れているこの世の中で、幸せになるためのカギは、「シンプル」のひとことに尽きるのかもしれません。
読書メモ
第一章「身の回りを片付け、潜在意識を汚さない」
- モノはすべて引き出しなどに収納して、外に出さない。
- 何がどこに入っているのか、すべて言えるくらいがちょうどいい。
- モノを残す基準は、火事が起きたときに持ち出すもの。
- 迷ったら「とりあえずボックス」に入れて、置くべき場所を検討する(著者の場合はワインの木箱)。定位置と、この場所だけ探せばすべてが見つかるようになる。
- 荷物が少なければ身軽です。フットワークが軽くなります。─ 「ほぼ手ぶら」くらいのノリで旅に出てみませんか。
第二章「お金と仕事から自由になる考え方」
- お金が増える = 選択肢が増える ≠ 幸せになる
- 幸せなお金持ちというのは、人を大切にする人。
- 「目の前の人」を大切にして働いていく。
- お金持ちはたくさんの水路(収入源)を作ることに努力する。
- 村全体のことを考えて、みんなと水路を作る。この考え方がコツ。
- 時給分だけ働くつもりでいると、結果的に損をする。求められたよりも、大きなものを先に与えていくこと。
- 稼げることより、好きなことの方がうまくいく。ただし、市場があることが条件。
- 何でもいいので、一番になっておいた方がいい。
- 2つ以上の技能を持つことで価値が生まれる(マーケティングと会計を両方知っている、Windows と Mac 両方に詳しい、など)。ひとは何人ものひとに尋ねるよりも、一人のひとから聞く方を選ぶ。
- 「これだけは譲れない代わりに、ここは我慢する」というセットでアピールした方が、他の人も協力しやすい。
- デイトレで成功できた理由は、「上がれ!」とか「下がれ!」とか祈らなくなったこと。
- ビジネス体力をつける。1日に10冊くらいの本に目を通す。
第三章「人間関係の問題はわけて単純化する」
- 自分がコントロールできないことは、悩まない。
- 最初はとにかく、性善説にのっとって人を信用して付き合う。その結果、協力してくれたら関係を続ける。意地悪されたら付き合わない。
第四章「数字に置き換えてみると明確になる」
- どのくらいの資産を持ちたいか、数値化して明確にした方が実現しやすい。
- 年収3000万円以下の人は、1秒あたり1円も稼いでいない。だから、1円を1秒かけて拾う価値がある。年収3億円以下なら、10円は拾うべき。
- 上司の評価、職場の評価に応えられなければ、何も始まらない。
第五章「とにかく場数を踏むことが成功につながる」
- 無能から有能になるためのプロセスは、失敗し続けること。でも絶対に失敗したくないことも決めておく(友達を失うような失敗など)。それ以外はどんな失敗も恐れず、前に進む。
- 人の成長は二次曲線。最初の伸びない時期にあきらめない。