外国語を学習するのは、それ自体が面白いからでもある。
外国語学習に必要な最低限の時間は週10〜12時間。まず何よりも、時間の割り振りのバランスをとること。不可能ならば始める前によく考える。
外国語学習を始めた初日から学習計画に読書を盛り込むこと。能動的に読むこと。
言語から文法を学ぶのであって、文法から言語を学ぶのではない。
最も信頼のおける外国語の担い手は本であり、最も頼りになる教科書である。
パターンを反復する最良の手段が本。どんどん読もう。本は書き込みで真っ黒にしても、バラバラに分解してもよい。単語の無限の反復を保障し得るのは本だけ。
本はわたしたちの誠実な道連れとなってくれる。わたしたちがその本よりも成長するまで。
自分が興味を魅かれるものを読めばよい。映画俳優の本、推理小説、歌、精神医学の本、雑誌類、インテリアや衣類のデザインの本など。
英語は「書き言葉」と「話し言葉」がかなり異なるので、両方(二種類の言葉)を学ぶ必要がある。
心からお勧めしたいのは、学習用に改作され、注釈などを施した本。
外国語で独り言を言うのがオススメ。物を相手に対話するのもよい。
外国に移り住んでも、自発的に学習をしない人は、結局正しく話せるようにはならない。
その国を訪れることが、外国語を習得するための条件ではない。外国にいても、自国にいても、同じ時間をかけて覚え込める量は同じ。
母国語にない発音はウンザリするほどたくさんある。だから、まずは発音の違いが意味の違いを生んでしまうものから取り組む。
ラテン語以外の文字を使用する言語には難しいというレッテルが貼られているが、学んだことのあるものはそれが過大評価だということを知っている。
You may, but you can’t. (いいですよ、でもお出来になれんでしょう ー バーナード・ショー)
単語や名前を、真空管にぶら下がった格好で覚えようとするのはダメ。すでに知っている表現や概念と組み合わせることで何らかの情報を付加すると忘れない。語呂合わせでもよい。
自分の個性の反映された単語帳を自作する。類義語が反義語を書き込む。ただし、凝りすぎないこと。本当にその時に必要なものだけを書き込む。
単語の意味をコンテキストから言い当てることができた場合、快い感情を呼び起こしてくれる。何も考えずに辞書を引いたりするより、その成果は強固である。
会話をつなげる役割を持つフレーズに初期から取り組むこと。「かなり」「きっと」「非常に」「もちろん」「つまり」「たしかに」「また」「主に」「おそらく」「むしろ」「ずっと」「やはり」。この種の語句の一覧表を作成し、自動的に口をついて出てくるまで覚え込む。
参考書は日本人向けに書かれたものを使うこと。日本語と異なる概念にページ数を多く割いているから効率が良い。
外国語で語るということは、常に妥協するということだ。
毎日勉強すること。時間がなくても最低 10 分。意欲が減退するようなら、別の形を考える。教科書から離れてラジオを聞くとか、辞書をパラパラめくってみるとか。
独学する場合は、正しいとわかっている表現だけを覚え込むこと。自分で組み立てた表現は間違っている可能性がある。
成句や熟語的表現は、一〜三人称、単数で書き出して覚えること。be 〜 と書き出すのではなく、I am 〜 という実際に使う形で書き出す。
四方八方から攻める。「新聞を読む」「ラジオを聴く」「吹き替えなしの映画を見る」「外国語の講義を聞く」「教科書を使う」「文通する」「出会って会話する」
誤りを犯すことを恐れず、それを直してくれるよう頼む。
自分は目標を達成できるのだと固く確信すること。
土台の構築にこそ最大限のエネルギーが消耗されるのだということを忘れない。スタートを切る前にあきらめないこと。
外国語学習の結果は、次の式で表すことができる。(消費時間 + 関心および意欲)/羞恥心。
誰にでもわかるような簡単な部分に分解し、解釈を組み立てていくようにすればよい。
演説の通訳は参考になる。使っていけない言い回しはしないし、言葉をつなぐ手法に長けている。
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