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仕事がうまくいかなかったり、部屋の中がごちゃごちゃしてくると、断捨離をしたくなります。 そんなときにシンプルに生きる素晴らしさを思い出させてくれるのがドミニック・ローホー氏の著書です。

モノに依存しないようになることで、いかに豊かになれるかということをひたすらに説いてくれます。 日本在住歴30年で、禅の心を学んでいる彼女の言葉は、日本人の我々にもすっと入ってきます。 昔からモノを溜め込みがちな自分でも断捨離する気になってきます。

シンプルに豊かに生きるには、次のように考えます。

  • モノや人へ執着せず、在るがまま、成せるがままに終息させよう。
  • 物質的なことに時間をかけず、人や人間関係に時間をかけよう。
  • モノの役割は、他の様々な豊かさへの移行を容易にするためにある。
  • 唯一大切なこと、それは多分、居心地の良い場所を見つけること。
  • 幸せが身辺に留まっている間、好きなようにそれを堪能すればよい。その幸せに依存するわけではない。
  • 私たちの身に起こる全ての出来事を根底で「自分とは無関係」と捉える。
  • 自分が何者でもないと認識する。その時点で何者にでもなれる。
  • 余分なモノを捨て、しなければいけないことをする。これこそが知性の扉を開くための第一歩。
  • 様々な経験、これこそが私たちを成長させる。モノは私たちを停滞させる。
  • 「人生で一番」は所有しているモノではあり得ない。

モノを捨てられないときは、次のように考えます。

  • お金が勿体無いからモノを捨てられないというのは間違い。お金が目的であれば、そのモノの維持のために使ってきた時間でもっと儲けられる。
  • これを捨てた場合、自分に起こり得る最悪の事態は?それは取り返しのつかないこと?
  • 1 年使ってなければもう使わない。今使いたいと思わないものは捨てる。
  • 万が一、必要になったらまた買い直せるのでは。代替できるものがあるのでは。
  • テーブルの上がすっきりと何も置かれていない状態は、不安を減少させ、部屋の美しさを高める。
  • ガラクタが詰まった引き出しやボックスは、テーブルの上や風呂敷の上に中身をそっくり空けると簡単に捨てられる。
  • 収納用グッズ(かご、ケース、棚、ファイル)の購入はよく考える。これらはモノを溜め込んでいく手伝いをする。どんなに優れた収納グッズも、過剰にあるモノの問題は解決しない。

基本的には、モノを捨てるタイミング は思い立ったときがよいとされていますが、他にもよい機会が紹介されています。 例えば、旅行などで外泊するときに使い古しの衣類などを処分してくるというのは王道ですね。 他にも、腹が立っているときはモノを捨てやすいというのは面白いです。 確かにイライラしているときって変に勇気が出たりして、いつもと違う行動をとってしまうことがありますね。

とはいうものの、断捨離に慣れていない人にとって、モノを捨てることには罪悪感や勿体なさという感覚が付きまといます。 そんなときは、次の言葉を思い出すとよいです。

たくさんモノを所有した経験があるからこそ、シンプルに生きること、何も持たないことに幸せを見出せる。

捨ててもいいんです。 かつて持っていたという経験はなくなりません。

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