グループの作成と削除 (groupadd, groupdel)
Linux でグループを作成/削除するには、groupadd および groupdel コマンドを使用します。
グループ作成時にグループ ID(数値)が自動的に割り当てられますが、-g オプションで明示することもできます。
$ sudo groupadd admin # グループ ID は自動で割り当てる
$ sudo groupadd -g 1234 admin # グループ ID を明示する
$ sudo groupdel admin
☝️ プライマリ・グループ
useradd コマンドでユーザーを作成すると、デフォルトでそのユーザーは、ユーザー名と同じ名前のグループに所属することになります。
このグループをプライマリ・グループと呼びます。
例えば、useradd maku でユーザー maku を作成すると、同時に maku というプライマリ・グループが作成されます。
groupdel コマンドでプライマリ・グループを削除することはできません。グループにユーザーを追加する (gpasswd)
Linux のグループに既存のユーザーを追加/削除するには、gpasswd コマンドを使用します。
$ sudo gpasswd -a maku admin
Adding user maku to group admin
$ sudo gpasswd -d maku admin
これらの設定を反映させるには、そのユーザーでログインし直す必要があります。
グループの一覧を確認する (/etc/group)
/etc/group ファイルには、既存グループの一覧情報が保存されています。
$ cat /etc/group
...(省略)...
group1:x:1003:user1,user2,user3
上記の例では、グループ group1 に、3 つのユーザー (user1、user2、user3) が登録されていることがわかります。
また、グループ ID が 1003 であることも分かります。
ユーザーがどのグループに所属しているか調べる (id)
id コマンドを使用すると、指定したユーザーがどのグループに所属しているかを確認できます。
ユーザー名を省略すると、カレントユーザーの情報を表示します。
$ id
uid=1000(maku) gid=1000(maku) groups=1000(maku),1001(group1),1002(group2)
上記の例では、カレントユーザー maku が、グループ maku、group1、group2 に所属していることが分かります。
グループ名やグループ ID を変更する (groupmod)
既存のグループの名前や ID を変更するには、groupmod コマンドを使用します。
$ sudo groupmod -n bar foo
$ sudo groupmod -g 1234 foo