まくろぐ

2018-01-16 RIZAP 瀬戸健 社長の『失敗力』

更新:
作成:

丸ビル7F丸ビルホールで RIZAP 社長の瀬戸健氏の『失敗力』という講演を聞いてきました。夕学五十講(せきがくごじゅっこう)という慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が主催する定例講演会のひとつです。とてもためになる話だったので、ざっと内容を書き残しておこうと思います。

瀬戸さんの経歴などは RIZAP 関連の雑誌記事やニュース記事などでよく読んでいたので、大体分かってたけれど、本人から話を聞くとやっぱり面白いですね。しゃべる能力に関してはすごい長けた人だと思います。RIZAP グループが数多くの M&A を成功させて急成長しているのも、この会話力あってこそなのでしょうね。

上場企業の社長さんの中には、学生時代にはあまり勉強ができなかったという人がたくさんいますが、瀬戸さんも同じように、高校時代の成績はビリに近かったみたいです(自身はあったのにほぼビリw)。先生に付けられたあだ名はセトキン(瀬戸菌)。ヒドイなw

高校生のときに彼女を年上の大学生に取られた後は、くやしさのあまり、死ぬほど勉強(三徹とか繰り返し)して明治大学に受かったとか。第一希望の早稲田には落ちてしまったけど、それまで必死に努力したことで、とても満足感があり、幸せだった。

こういった経験が、今の RIZAP の目標に達するまでのプロセスを重視するという精神につながっているんでしょうね。

大学時代の転機は、2、30歳年上の人に「瀬戸君は一般常識に欠けてるね」と言われたこと。確かにその通りだと思ったので、くやしくて、できることからやろうと思った。何かを達成するには「今できること」を一つずつやるしかない。そう思って最初の一歩は本屋さんに行って、勉強用の漫画を買った(活字は敷居が高すぎた)。次の一歩は、本を一日一回開くこと。本を読み始めるとすぐに寝てしまったけど、それでも毎日毎日繰り返していたらだんだんと読めるようになってきた。そして本をたくさん読んでいくうちに、「会社を作ることってそんなに難しくないんだ」ってことが分かって起業。RIZAP グループの社長をやっている今は、どんなに忙しくても一か月に 20~30 冊くらいは本を読んでいる。

起業した当初は、ユニクロで買ってきたシャツに目標を書いて、スーツの下に毎日来ていた。「26歳で会社を3社経営している」「28歳で上場企業の社長になっている」。動けない状態で病院に担ぎ込まれたときに、そのシャツを見られたときは恥ずかしかったとのことですが、実際に 28 歳に上場してます(起業して3年目)。目標を設定して、毎日それを見る、そこに向かって毎日1歩1歩進むことの大切さが分かりますね。すべての基本は「ゴール設定とアクション」。この積み重ねだけ。

一歩が踏み出せない人へのアドバイスは、強味だけを見て突き進むということ。SWOT 分析などでは弱みなども書きますが、「ない」ものは「ない」でしょうがないので、「ある」もの(強み)だけに注目して突き進まないとダメ。瀬戸さんも起業した当初は、実家がパン屋であるという強みを活かして、おからクッキーを売りまくったけど、経理とか流通とか全然わからなかった。でもなんとかなった。

強みを生かせばオッケー。

今はものすごい成長をし続けている RIZAP グループですが、瀬戸さんが 29 歳のときには事業で苦い体験をしています。ビリーズブートキャンプの大ヒットや、類似商品の出現で、おからクッキーの売り上げが不調になり、200 億円もあった会社の時価総額がわずか 7 億円にまで急落。従業員もどんどん辞めて、3分の1(80人→30人)にまで減った。自分の家も売り払った。ある朝、2人の社員が来て、「また辞めるのか」と思っていたら、「僕たちが社長を支えますから!」と言ってくれた。その一言で、社員のことを信じられなくなっていた自分に気が付き、目が覚めた。熱くなった。バカであるのはよいが、「社員を信じられない」バカにだけはなってはダメだと心に誓った。 そして、誰かの一言で人は変われるんだということに気付いた。

これが今の RIZAP の「人は変われる」というテーマになっていますね。

今の日本には、自分の可能性を信じて必死に努力をしている人は1%もいない。瀬戸社長のメッセージは、今はやりたいことをほとんどやれる時代になっている(海外で暮らすとか、昔は無理だった)ので、ものすごいチャンスな時代なんだということ。今やっていることが2、3年後の自分に確実に繋がっているので、ゴールを決めて、毎日のアクションを確実にこなせばよいのだということ。これがすべて。RIZAP もやっていることは極論すればこれだけ。

ただ、ゴールに到達するという1点だけが目標になるのはダメ。そこに向かってもがきながら進んでいくというプロセスが重要で、将来思い返したときの幸せにつながる。「悩み」があるということは、上を目指しているという証拠なのでよいこと。 悩みがある自分に自信を持てばいい!大変なことをひとつずつ乗り越えていくプロセスこそが宝物になるんだ!

おまけ Q&A

Q. RIZAP トレーナーに何を教えているのか?

1,000人以上いるトレーナーには、理念(原理・原則)を伝えている。テクニックを教えるという方法では絶対に破綻する。 テクニックは後からついてくるもので、皆が考え、工夫していくものだ。

Q. RIZAP が M&A した会社はなぜそんなに変われるのか?

第一に、「お客様視点」で働けているかを見直すところから始めている。本当にこれができていない会社が多い。例えば、お客様のことを第一に考えずに営業をしている社員は苦しんでいる。そういったマインドが変われば会社全体が変わる。「やり方」については本を読めばすべて書いてある。本をたくさん読んでいる人がコンサルティングを受けても、「そんなことは知っている」と感じるだけだ。でも実際にはできてない。続けられない。大切なのは「やるべきことを続ける」ということ。

Q. RIZAP が M&A したくない会社は?

経営者が本当に「変わりたい」という意思を持っていないところはダメ。話し合いで変わるように諭すんだけどね。

関連記事

まくろぐ
サイトマップまくへのメッセージ